きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2013/10/20 長良川おんぱく 「魚博士と行く!アクア・トト バックヤードツアー」まとめ(2/2)

「バックヤード編」です。

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通常バックヤードツアーと同じく「えさの養殖室」からスタート。コオロギ、ショウジョウバエ(飛ばないタイプ)、ワラジムシ、蛾の幼虫など7種類を用意してらっしゃるそうです。衣裳ケースに一杯のコオロギ!リンリン鳴く声も風情がありますね~。
けど、夏場カエルの活性があがる時期には、ここの養殖ではエサを賄いきれないそうです。
お子さん参加者の素朴なギモンのおかげで普段は出てこない「スペシャルメニュー」も登場w

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昨年の通常ツアーで見かけなかったものを発見!さてこれはなんでしょう?

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4Fサンショウウオ長屋の裏側です。いつもわたしがまぬけ顔でホゲーっと覗き込んでるとこですねw 感染症予防のための細やかな工夫のお話などありました。東アジア発祥のカエルツボカビはともかく、「ラナウィルス」やファイヤーサラマンダー(7月マンスリー)などヨーロッパの有尾類に特異的に発生するツボカビほか、感染症の脅威は絶えないようです。

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3Fに移動。ここ、去年のプレミアムバックヤードで来た記憶が・・・・・
そー!夢にまで見た、小型サンショウウオの幼生・幼体コーナー!!! (実際、前日に寝床でウトウトするとここでひょわー(゚∀゚)ってなってる夢が現れ、「ハッ!夢か!」と飛び起きる、の繰り返しでした。)
あぁぁぁ~!やばい。やばいぞ。脳内がお花畑状態。落ち着いて落ち着いて。

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ハコネサンショウウオの幼生ー! ちなみにハコネサンショウウオというのは小型サンショウウオの中ではかなり個性的で、肺はないし、上陸するのに2~3年かかるし。去年の9/1産卵で2/末~3/初に孵化なので、これはまだ幼生。外エラがありますね♡真っ黒いツメも健在です。
(個人的には真っ黒い目が可愛いくて可愛いくて悶絶)
ところで京大研究チームによる最新の知見ではハコネサンショウウオは4種類に分類されるそうな!ツクバハコネとかシコクハコネとか、ネーミングが大変なことになっている模様。

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アベサンショウウオの幼体!初めて見ました!京都にもいなかったよね!いっぱいいるーーーー!あたまでっかちでヨチヨチで、めっちゃくちゃカワイイ!あぁ、ビックリマーク大杉。。
アベサンショウウオは「種の保存法」で許可なく飼育・捕獲が禁止された唯一の両生類だそうです。こんなにたくさん、すごい!すごい!すごい!これが表(展示)に出ないなんてもったいなさすぎる~(おかげで優越感に浸れるのも事実ですがw)

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カスミサンショウウオの幼体!4Fのポケット水槽に入ってた幼生も混じっているそうです。あの前肢の指の欠損した幼生、もう再生したかな?(どれだか全然わかんないけどw)
岐阜県カスミサンショウウオの生息地は2カ所、そのうちのひとつ岐阜市では条例で捕獲は禁止されているとのこと。違反すると罰金は50万円ナリ。
ほかにクロサンショウウオの幼生もいました。小さくてもいかつい、やっぱりクロサンショウウオでしたw

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後ろ髪を引かれつつ、場所移動。カワネズミのバックヤード、奥のケースに一個体いるそうです。(ケースが手作りだよ!スゴイ!)カワネズミの長期飼育に関しては試行錯誤されているそうで、バックヤードでは水場を作らない、というのもそのひとつ。濡れっぱなしは健康によくないそうです。

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あっ、これは!「あの」カワネズミの毛皮!!触らせてもらえました。つやつや。(参加最年少の5歳のおともだちから「生きてるの~?」とのお声がww)
手前はカワウソのドンゴロスだね。そう、ここはカワウソ部屋の裏側。両生類(動物)パートはここまで。最後の質問コーナー、前々からずーっと聞きたかった「ハコネサンショウウオの産卵を促すホルモン剤」についてお聞きしました(ホントは10個くらい聞きたいことを考えていたw)。ゴナトロピンという排卵誘発剤だそうです。ウマとかウシなどの家畜にも用いられるそうな。すごいね。メス同士の連帯を感じる。

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魚類パートです。イタセンパラの・・・幼生?というのか、孵化した「赤ちゃん」。母貝が死んでしまったために取り出されたそうです。「とても、これが魚になるとは思えないでしょうw」うーん、確かに。

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本当に残念ですが、あいにくの雨で2階のテラスは窓から見るにとどまりました。ウシモツゴ、イタセンパラ、イチモンジタナゴなどの希少種がここで累代繁殖されているそうです。雨が当たったり、温度や日長が変わったりというような自然のリズム・変化が、繁殖には良い作用となるそうです。長く生かすために一定の環境を作ってやる屋内の魚たちとは対照的ですね。示唆に富むお話です。
ちなみに手前の半透明のケースのなかには繁殖用のナゴヤダルマガエルがピョコピョコ。近くで見たかった。。。。

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あっ。オニテナガエビの大きい方!元気~?

興奮しまくりのバックヤードでした。(家に帰ったらほとんどの写真がピンボケ・ブレブレでガッカリ)スタッフのみなさんの工夫や気配りが随所に感じられて胸熱。本当に最高の一日でした。
ありがとうございました!