2015/3/11 アカハライモリの配偶行動
田んぼ水槽で、よくこういうの見かけませんか?
アカハライモリの求愛です。オスがメスの顔の前で、二つ折りにした尻尾をヒラヒラさせるやつ。モリアオの方でも見られますが、わたしの中では、田んぼ水槽の方がよくやってる印象。
よく見ると、オスがメスに後肢を置いています。わたし、「頭を抱える」と思ってたんですけど正しくは「肩に前肢を乗せる」、のようです。
ひょっとしたらみなさん、ちょうど一年前のイモリ展のこの展示を覚えていらっしゃるかもしれません。
「地域ごとの違い」のコーナー。下の方にさりげなく、この行動についての説明がありましたよね~
さて先日、公式のニュースに上がっていました。
アカハライモリの繁殖行動に関する研究論文が掲載されました!|2015年のニュース|アクア・トトへ行こう|携帯サイトのご案内|アクア・トトへ行こう|
論文掲載!やっぱりアクア・トトはすごい!題名は「飼育下における岐阜県産および愛知県産アカハライモリの配偶行動」。これは興味深い!
田んぼ水槽のアカハライモリ、篠山種族じゃなかったんですね~
見て下さい。オスが両側から、真ん中のメスに後肢かけようとしてます。
こういう行動しない地域のメスだと「なにこれ暑苦しい!(ムカッ!)」ってなって、求愛受け入れられないのかもしれないですね。
種族を超えようが抱接を強行してしまうカエルたちを観察した後だと、ほんとにアカハライモリの繁殖方法ってまどろっこしい繊細だなあ、と感心してしまいますね。
卵を産もうとしているメス。
後肢の動きがユニーク。(このときは、産卵しませんでしたが)
これ以上、この素敵なアカハライモリが日本の野山から減ってしまいませんように、と願って止みません。