ウナギ展、開始から1ヶ月経ちました。
すっかり慣れた?余裕だね。
女性のお客さんに、「アンタは食べられなくていいわねぇ~」と声をかけられていましたw
かように、ウナギと言えばまず一般的には生物というより「美味しいごちそう」です。ウナギ展ではウナギと日本人の関わりを、食文化の面からもきっちりがっちりフォローしています。
そうそう蒲焼きはガマの穂からって聞いて、釈然としなかったのを思い出したよ。真相はこういうことだったのですね~。しかし友達とこの状態で分け合うことになったら、真ん中の一本を巡ってケンカになりそう。左端は絶対やだな
よく言われる関東と関西のさばき方の違いも。
関東は頭落とすのですね。知らなかった。ハラキリは禁忌でも、打ち首はいいのか( ´_ゝ`)フーン
話かわるけどうち、母の実家が副業でうなぎの仲卸やってました。・・・と、ここから銀影写真になります。
田んぼのわきにこういうコンクリ製のプールがいくつかありました。コイも入ってたかな。水は地下水を汲み上げてたのか、給水塔みたいのがあった気がします。姉は小さいときプールに落ちたことがあるらしいのですが、特に近寄るなとも言われず、平均台渡るようにしてよく遊んでました。このへん実に昭和。
浜名湖から仕入れた活鰻をプールで生かしておいて、注文があると捌いて白焼きにしてホテルや料理店などに出荷するのです。昔は養殖もやっていたそうですが、定かではない。
こういう桶がいっぱいあって、
仕入れたウナギを詰めて竹竿にひっかけ、プールにドボンです。
沈めた塩ビパイプにウナギがぎゅうぎゅうに詰まってるのを見た記憶もあるのですが、これも定かでなく。
作業は今は亡き伯母がほぼ一人でやっていました。こういうのは見たことある方多いかも。
ウナギの頭を五寸釘で打ち、出刃包丁で一気に腹を割きます。
キレイに開いて、
ワタと背骨をいっぺんにジャーッと削ぎます。
見事な手際でした。慣れているので一匹おろすのもあっという間です。このあと白焼きにして、出荷です。
水族館ブログなのにこういうの載せるのもどうかなと思ったのですが(不快に思われたらすみません)。ウナギ屋を廃業すると聞いて、最後の丑の日を目前に記録した写真です。廃業は代替わりのためですが、奇しくもこの年、日本の一世帯あたりの年間平均蒲焼購入額はピークに達し、この後どんどんと減っていきます。価格高騰によるウナギ離れなのか低価格のファーストフードに流れたのかよくわかりませんが。
ウナギが絶滅危惧種という衝撃的なニュースが伝えられて久しいです。ウナギに食傷気味という贅沢な子ども時代を送ったいうわたしでも、蒲焼きの匂いを嗅ぐとさすがに少しノスタルジックな気持ちになります。日本人が代々受け継いできた歴史ある食文化、職人技、秘伝のタレが絶えてしまわないよう、大事に食べていきたいですね。
ところでわたし水族館を出るのお昼過ぎくらいのパターンが多いのですが、
最後のこの写真、空腹の身には結構堪えるよねw
特別企画展「ニホンウナギ」は世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふにて。塚本先生の講演会、応募しめきりまであと10日!
【参加者募集】塚本勝巳氏講演会「ウナギ博士が語る ここまでわかったニホンウナギ」|イベントスケジュール|イベント・体験学習|世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ - 岐阜県各務原市の水族館