2015/7/12 20年
滝つぼ水槽です。
仄暗く輝く初夏のサツキマスたち。幽玄だねぇ。
話変わるけど先週とあるシンポジウムに参加してきました。
午前の部のトークショーに、川漁師の大橋亮一さん。毎年、アクア・トトにサツキマスを提供しておられる方です。相変わらずの飄々とした語りに、爆笑したりホロリとさせられたり。展示用のサツキマスの捕獲は「そりゃもう、てゃ~へん(大変)!」と言いながら大橋さん、すごく嬉しそう。「水族館行ったらねぇ、ぜひ見て下さい。サツキマスはねぇ、一年中エサを食わないそうです、ハイ」
そうなんだ~んっ・・・?えっ・・・?そうなの?そうだっけ・・・!?
そういえばおんぱくのとき、鼻曲がりになったサツキマスはもう死ぬまでエサを食べないって聞いてましたが、一年中って?どういうこと?午後から登壇、岐阜で魚といったらこの人・M先生におひるごはんのときに聞いてみたら、やっぱり基本的に、遡上してくるサツキマスは川ではエサを食べないんだって。えぇぇぇぇ!知らなかった。。ということはこの子は天然サツキマスではなかったのだな。
ちなみに大橋さん曰くサツキマスが美味しいのは海から50kmくらいのところまでだそうです。エサも食べずに蓄えた栄養でのぼっていくんだから、そりゃ当然ですよね。「郡上まで行くと老人クラブ」。
日本で唯一、ここでしか食べられない大橋さんのサツキマス、味は「天下一品」だそうです。このへんの話はホントーに面白かったです。まさに、「長良川の宝」。
シンポジウム終了後、大橋さんにサイン頂きました。
大橋さんご兄弟が語る『長良川漁師口伝』。前、図書館で借りて読んだのですが、その後何度も読み返したいなぁと思うことがあり、この機会に会場で購入。アマゾンではプレミアついてます。20年以上昔の長良川に興味がある方は、是非。
Amazon.co.jp: 長良川漁師口伝―僕んたァ、長良川の漁師に生まれてよかったなぁ (HBA books): 大橋 亮一, 磯貝 政司, 大橋 修: 本
いやいやしかしキミたち(天然サツキマス)のスタミナはスゴいんだね~
淡水魚の世界は奥が深いです・・・!