きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2015/11/5 岐阜大フォーラム『アクア・トトの学芸員が語るホントの水族館』

サツキマス給餌。
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ん?食べてる?・・・よ、ね?一年生たちかな

話変わるけど昨日、岐阜大学の環境フォーラム行ってきました。
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講演はアクア・トトの展示飼育部・池谷幸樹学芸員によるアクア・トト学芸員が語るホントの水族館~生物多様性と飼育員の苦労話~』。これ行かないでトト・ウオッチャーは名乗れない。どのようにして生きものたちの本来の生息環境に近づけ「間違いの少ない」水族館にしていくか、というバックヤードの取り組みについて、実例を交えてわかりやすく説明していただきました。

例えばこういうの気づいた人いるかな。
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4Fの滝のところ、なにやらホースが2本見えます。バルブがついてるね。

水中に続いています。
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3Fまで辿っていくと、
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礫底まで到達しているようです。
これ、サツキマスの産卵場の「浸透水」を再現しているそうです。サツキマスは川底から浸透水や伏流水がしみ出してるところに産卵するらしい。あと礫の大きさにもこだわりがあるようで、卵が引っかかるような中礫じゃないとダメなんだそうな。産卵場を実際に見てこういう工夫をされた結果、見事毎年、展示水槽で産卵が見られるようになったそうです。公式ブログにあります。すごいですね!

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晩秋、婚姻色のサツキマスが尾ビレを打ち付けてるの、このへんでよく見ます。もう少し先かな。見ていると、胸を打たれるものがありますね。

きっと全部理由があって、自然の仕組みは精密に、精巧にできているんだな~と感動します。こだわりの無いやつは生き残れない。
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毎年今ごろの時期、明宝でサツキマスの産卵観察会が行われているようです。今年はもう終了しましたが。興味のある方はチェックしてみて下さい。わたしも一度行ってみたいです。詳細は、下記。
長良川水系・水を守る会


あ、
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デブハヤ。