きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2019/3/21 その名は「ヤマトサンショウウオ」!

4Fサンショウウオ長屋に新展開!?お馴染み我らがカスミサンショウウオに代わって「ヤマトサンショウウオ Hynobius vandenburghi 」ですって!?まさかの新種爆誕………かと思いきや。

f:id:aquatottotoday:20190331134607j:plain
先日から国内両生類好き界隈ではザワザワしていたのですが、最近発表された論文によって、日本各地に広範囲に分布していたいわゆる「カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus 」と呼ばれていた種の中には実はたくさんの種が含まれていて、この度9種類に分けられました、ということだそうです。

論文はこちら。なんと誰でも読めちゃいます。ありがたや。

bioone.org

とはいえ英語の論文はなかなか読みがたいので、湿地帯中毒のオイカワマル先生がわかりやすくまとめてくださってます。ありがたやありがたや。

oikawamaru.hatenablog.com

上記のCurrent Herpetologyの論文に添付されてる分布図です。これ転載いいのかな…?

https://bioone.org/ContentImages/Journals/jche/38/1/hsj.38.32/graphic/f15_32.jpg

Bって書いてある、赤い斜線の範囲に生息しているカスミサンショウウオと呼ばれていた人たちが、このたびヤマトサンショウウオになりました。というわけで岐阜市産のカスミサンショウウオはヤマトサンショウウオ。模式産地が奈良県ということでヤマト(大和)ということなのでしょうけど、畿内も含まれててなんとなく大和政権の本拠地、みたいで絶妙なネーミングです。ちなみにいわゆる本物のカスミサンショウウオはFの地域。シーボルトが持ち帰ったのが九州産のカスミサンショウウオだったためにこうなっています、とのこと。あと地図見てツシマ(サンショウウオ)どうなった…とかすごく面白いので、興味のある方はオイカワマル先生のブログ読んでみてください。

というわけでヤマトサンショウウオです。中身は同じ人ですが。
f:id:aquatottotoday:20190323070142j:plain
よろしくね。

さて本日はご縁がありまして、いまきょうトトの中で最も熱い東京在住のいきものクリエイター・anzutannことanzu(あんず)さんとトトオフ会です。
f:id:aquatottotoday:20190323070143j:plain
ヤマトを激写するanzuさん。帽子はバジェットがえる。よろしくお願いします。