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きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2016/11/25 守ろう!天然記念物イタセンパラ

イタセンパラ 3F長良川中流から河口

3F下流水槽、ご存じイタセンパラの群泳です。
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もうご覧になられましたか?

オスの婚姻色、美しいですね~。
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華やかな中にもどこか侘びさびの感じられる、実に日本の淡水魚らしい美しさです。

話変わるけど先日友人で川ガールのRちゃんに誘われて、東山動物園・世界のメダカ館で行われた第7回イタセンパラ勉強会「守ろう天然記念物イタセンパラ」木曽川イタセンパラ保護協議会主催)に参加してきました。
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会場はほぼ満席、質問の手がひっきりなしに上がる盛況ぶりでした。イタセンパラ、年々関心が高まって行くようで嬉しいです。

会場には東山で繁殖したイタセンパラの姿も。イタセンパラ、ほんと臆病ですね。なかなか姿を見せてくれません。アクア・トトの水槽でも、奔放に泳いでいるように見えますけど、いざ写真を撮ろうとするとカメラの前は巧みに避けて泳いで行くので、実は撮るのすごく難しいです。
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勉強会ではアクア・トトの池谷さんによる講義「イタセンパラってどんな魚~木曽川のようす~」を聞くことができました。非常に楽しくテンポ良く進められるお話、クスリとさせられながら実はとても深くて勉強になりました。イタセンパラの一生を24時間に当てはめた図が実に秀逸。改めて、秋の可憐な姿がはかなく、心狂おしく感じられます。まさに、イタセンパラは日本の心

講義の後は、お楽しみのメダカ館・バックヤードツアーもありました。
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すごい水槽の数!・・・ですが、これはほんの一部。こちらでは世界に1000種いるメダカのなかまのうち、150種を飼育・繁殖しているそうです。

イタセンパラの繁殖水槽は屋外にありました。フェンスで囲まれて、出入り口には鍵がかかってます。
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ひとつひとつのカゴの中には稚魚のゆりかごとなるイシガイが入ってます。岐阜県内のワンドから採集されて、東山のボート池の水で育てられたイシガイだそうです。そして5月になると、そのイシガイから稚魚が泳出してくるんですね~。こちらではイタセンパラの他、ミヤコタナゴやニッポンバラタナゴ、スイゲンゼニタナゴといった希少種の繁殖にも取り組まれているそうです。

動物園や水族館のこのような取り組みは「域外保全」と呼ばれてます。
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下流水槽のこのへん、必読。

今まで保全系の講演会ではあまり聞くことのなかった、「国土交通省の取り組み」についての講義もあり、大変勉強になりました。この文章で言うと、「生息域となるワンドの改善工事」にあたる部分です。
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環境省の講師の方曰く「絶滅危惧種を守ることは生命の歴史とわたしたちの暮らしを守ること」、至言です。イタセンパラを初めとして、危機にある小さな生き物たちにもっと社会の関心が高まると良いですね。