2017/6/1 イノツナ展より:ミツクリエナガチョウチンアンコウ +イトウナガクビムシ
大好評開催中の企画展「命をつなぐ大作戦~生き物たちの繁殖ストーリー~」の導入部にあるパネルです。
とあるアンコウの標本写真ですが、なにかお腹にくっついていますね。さてこれはなんでしょう?
企画展の中に答えが。
近寄らなくても文字で見えちゃってますがw
オヤッ、魚のかたちをしてますね!?
そ~これなんと、このアンコウの「オス」なんです!
このアンコウ、ミツクリエナガチョウチンアンコウというのだそうですが、オスはメスに出会うとその体に噛みついて、口と皮膚を融合させてしまうんだそうです。そして栄養はメスからもらって完全に一体化しちゃうんだって。
まさに「寄生」。脊椎動物でこんな風に完全に寄生しちゃうのって、いまのところチョウチンアンコウの仲間しか見つかってないようです。
その理由はこのあたりで。「深海」という特殊な環境で有利になるように工夫された繁殖方法なのですね。
このスライドショー、おもしろうてやがてかなしい感じがとても良くて大好き。絵がいい味出してます。必見。
しかしこのコピー、ミツクリエナガチョウチンアンコウの繁殖戦略の切り口として読んだら違和感ないんだけど。
ここだけ抜き出して読むとなんか赤面しちゃう・・・って思ったきょうトトは頭の中が14さい。ちなみに公式ブログのタイトルは「オスメス合体特集」。
【命をつなぐ大作戦通信 Vol.1】オスメス合体特集|おもしろ飼育日記|世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ - 岐阜県各務原市の水族館
オスの矮化→雌雄一体化といえば、こちらも。
これすごい。寄生虫に寄生するオス。二重寄生。
こちらは「イトウナガクビムシ」といいまして、イトウに特化して寄生する寄生虫だそう。のぞいてみますと傘をさして飛んでる(落下してる?)ヒトのような可愛らしい姿が。
メスの成虫。脚みたいに見えるのは1対の卵のうだそうです。孵化してすぐにメスはイトウに、オスはメスに寄生するんだとか。オスは小さすぎて肉眼では見えないようです。ちなみに傘みたいな特徴的な形をしている部分は「ブラ」と呼ばれ、寄生の際にイトウの口内に打ち込むんだそう。傘なのにブラ。
イトウナガクビムシの↑の話はトトラボで連載してるホワイトボードで得た知識です。企画展の生物のこぼれ話が詳しく記されていて、とても興味深いです。
うしし。No.2ゲットだぜ。二週間くらいの更新頻度?今回は「チョウチンアンコウ類(オス)の3つの寄生パターン」。そういえばトト漢字のキッズ部門の最優秀賞の子にはこういう知識があったのだな。素晴らしい。オトナ部門・最優秀賞と対照的だね・・・。トトラボの解説、企画展をご覧になった後はぜひ見てってくださいね~
さらに知識を深めたい人はこちら。
企画展関連書籍もございます。この本すごい面白い!
ぜひ現地でお手にとって見てください♪
企画展「命をつなぐ大作戦~生き物たちの繁殖ストーリー~」は世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふにて絶賛開催中。今日はお子さん連れのファミリーの若いお母さまが「これ!超面白いよ~!」と熱心に各展示を見ながら大絶賛しておられました、関係者ではありませんがとても嬉しかったです^^