2018/10/8 オオサンショウウオのオスメスを見分けよう

お馴染みオオサンショウウオです。

開館時からずーっとここに居る（らしい）この個体、オスかメスか気になったことありませんか。

話変わるけどこの昨日おとといの10/6～7の両日、日本オオサンショウウオの会長浜大会に参加してきました。

年に一度、日本各地でオオサンショウウオに携わる人々が集まって活動を報告したりする情報交換の場となっています。参加者も多く、開催自治体も巻き込んでかなり盛況な集まり。過去には岐阜や愛知でも開催されていますが西日本が会場となることも多く、きょうトトは初参加です。

一番会場が盛り上がった報告です。麻布大学獣医学部さんと日本ハンザキ研究所さんによる「ハンザキクイズ　これはオスかな？メスかな？」。

オオサンショウウオの雌雄はこれまでは熟練者が繁殖期の総排泄孔（クロアカっていうそう！）の盛り上がりなどを見て判別されていたそうなのですが、人間の医療診断に用いられるエコー（超音波）装置を使って卵巣や精巣を観察することで、より精度の高い判別ができるとのこと。これは面白い！

夜間の観察会で、実際に判別するところを見せて頂きました。エコー検査と言えば出産経験のある女性にはお馴染みかと思いますが、今時はこんなハンディタイプのものがあるのですね。値段はピンキリのようですが、こちらの機器はかなりの高額のタイプ。ちょっとした新車が買えます。

今の時期は繁殖期が過ぎているので内生殖器はあまり発達しておらず、判別しにくいそうですが「たぶんメス」とのことでした。しかしオオサンショウウオ、ひっくり返されても大人しい…レジェンドこと広島のA動物園のTさんによると誰がやってもこうなる訳では無く「コツ」があるそうですw

そういえば確かアシカのエコー診断されてたよね…検査装置あるよね……。とはいえ、四季の変化に乏しい展示水槽では、内生殖器が成熟するのも難しいのかもしれませんね。きみは男の子なのかな、女の子なのかな？

ちなみに日本オオサンショウウオの会の全国大会、来年は岡山県の真庭市で開催だそうです。再来年以降に期待。