きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2022/6/11 食べたい!食べられたくない!一緒にいると形が変わるエゾサンショウウオとエゾアカガエル

淡水魚博士コーナーで新企画です。「食べたい!食べられたくない!一緒にいると形が変わるエゾサンショウウオとエゾアカガエル」!

辛そうで辛くない少し辛いラー油、みたいでわかりやすいタイトルですね。そうこれは……

「表現型可塑性」展示です。2015年に北海道からやって来たとう、あの幼生たちの末裔なんでしょうか…!

「エゾアカガエルのオタマジャクシは天敵であるエゾサンショウウオの幼生がいる環境では体を大きく膨らませることが知られています」。写真すごいですねw

膨らんだ状態の幼生と、普通の幼生が比較して観察できるようになっています。

体外消化とかではなく丸のみするタイプの捕食者からの対抗手段は、とりあえず飲まれないサイズになっちゃえ!ってことなんですね。捕食者がいなくてもなっちゃえば…と思うんですけどなんらかのトレードオフがあるのでしょう、敵がいるとこだけでこうなる=表現型可塑性、って面白いですね。「丸のみできるものならやってみろ!」

………アッ、、、

や、やはり飲み込めないようですね…!恐らくたぶんこのあと吐き出されて間一髪……なのでしょう!!!

なんと贅沢なことにエゾサンショウウオの表現型可塑性も同時に観察できる仕様になってます。やばくないですか?

以前は共食いに有利なように頭が大きくなったのだろうということで「共食い型」と呼ばれていたそうですが、その後の研究で、カエル(エゾアカガエル)の密度も関係することがわかり、「頭でっかち型」と呼ばれるようになったようです。尾の振動と言えば
「ペチペチ・マシーン」実験が思い出されますw 詳しくはこちら。

こちらも普通型と頭でっかち型を並べて観察できるようになっています。


頭でっかち型です。なんとも言えないかわゆさw

幼形成熟の話題も記憶に新しいエゾサンショウウオ&エゾアカガエルの貴重な展示、今日は時間が押してるので(またか!)、またゆっくり見に来ましょう。