きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2022/10/6 飼育したからわかる魚の不思議~わたしが沼にハマったナマズの話~

大きなメコンオオナマズに挟まれた、ちいさなメコンオオナマズ。背後に回遊するパーカーホー、水面の方にはまるま太ったコイの仲間たち。

良い眺めだな~~~落ち着きます。

話変わるけど先日名城大学さん主催の人間学部公開講座「飼育したからわかる魚の不思議~わたしが沼にハマったナマズの話~」を聞きに行って来ました。講師は我らがアクア・トト館長の池谷さん。素手メコンオオナマズを倒したど!みたいなキャッチビジュアルがすごい。

場所は名城大学ナゴヤドーム前キャンパスです。なんかかんやで私立大学のキャンパスって入ったの初めてかも、、、めっちゃきれいだな~と思ったら2016年にできたばかりらしい。名大とか名市大とか旭丘高校とかもこの辺なんだな。なんか町が若々しいというか活気が溢れてる印象。

前半はスライドに沿った池谷さんのお話、後半は人間学部谷口義則教授とのパネルトークという構成でした。池谷さんの講義と言えばもちろん、効果的なBGM…今日はちゃんと流れてホッとしました。

内容はアクア・トトで飼育しているメコンオオナマズとタイ・ケンクラチャン湖での調査と研究のお話。すごい密度とボリュームで大変勉強になりました。ヌン(No.1)死亡前後の話はなかなか衝撃的というか、なんか2018年の3月振り返ってみるとかなりの回数通ってるのになんにも記録してなくて正直ビックリ。まあ怪我をしたりとか死亡したりの話は極力ブログには上げないようにしているのですが、個人的には何か思い出すきっかけみたいなものは残っててもよかったのでは、とか(ほんとになんでだろう)。パネルトークの谷口さんの、ちょっと耳を疑うような「最近の若者」の話もビックリでした。自然体験欠乏症……これからもっと深刻な影響が出てしまうのかも。考えていかなければなりません。

さてさて以前メコンオオナマズシンポで少し話されていたオスメスの見分けについても大きな前進があったようです。シンポの時にはおなかのキール(でっぱり)に着目されていましたが、

鰭条の時代が来ているようです。オスは尻ビレが真っ直ぐで、メスはカーブしてる傾向があるらしい。つまり尻ビレの第6条(一番長い鰭条)と第10条を計測して比率を調べてみると、オスメスで有意差があるようです。こんな説明で良いのかな。メスは成長してもオスほど第10条が伸びて行かないらしい。上の写真はオスと見た。

こちらはメスかもしれません。いまきょうトトが個体識別できるのホクだけなんで、合ってるかどうかわからない…というか死んで解剖するまでは正解はわからないのかも。

ところでブログを書くにあたって色々調べてたら、2017年の5月ごろに水槽内に設置された黄色いやつが何だったのかが記録されてるウェブページに当たりました。ヌン氏対策だったようですね。今回の公開講座ではヌン死も科学の前進に立派に役立ったことがわかり、有意義な1日でした。