きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2023/7/23 ミズカマキリ

みす…みず?かま……

ミズカマキリが水昆コーナーにデビューしたようです。見落としていたかもしれないので結構前なのかも。タガメと入れ替わりでしょうか。

居ました。ミズカマキリ Ranatra chinensis さんいらっしゃい。種解説はセンダングサの季節が終わったらまた記録することにしましょう。

常設展示では「初めまして」になるなのかな?美濃地方の田んぼや池などの止水では、たくさん居るというほどではないですが、たまに見かける印象です。尾張地方ではちょっと見たことがないかも。

話変わるけど先週、思うところがあって佐渡島に行って来ました。

ホントは去年行こうとしてたんだけどコロナとかイベントの関係で行けなかったのです。。。行けるうちに行っておかないととの思いが強くなり今年遂に意を決して行って来ました。うーんなんという美しい眺め。

「死ぬまでに見ておくべきとある両生類」を観察しに行ったのですが、普段見慣れた地元の田んぼと全然違う佐渡のコメ作りのポテンシャルの高さに興奮しっぱなしでした。さすが本気の米どころ。

ミズカマキリです。こちらは島の中央よりほんの少し北西部の山の斜面に整備された圃場。すでに中干しに入っている田んぼも多かったのですが、写真のようにまだ用水を湛えている田んぼではたくさん観察できました。

あっクロゲンゴロウ。クロゲンゴロウも居ました。

元気に泳ぎ回っていました。夜見るとその名の通り真っ黒ですね。ゲンゴロウの中では大型種。

あらあら!ヒメゲンゴロウも居ましたよ!?

目当ての両生類は居ないようですが探索をやめれない……。

あーっとこれはまさかというかやはりというか。

いる…いるなこれは確実に……………!!!!!

そうですガムシ、居ました成虫!すごごごごごごごご!!でかいぃぃぃぃ!

アクア・トトでガムシ生体に魅了されて、今年の「カエル部のテーマは野外でガムシを見つけること」と冗談半分に言っていたんですがうっかり達成してしまった笑。しかしこの田んぼのメンバー、ガムシとクロゲンとヒメゲン、それにミズカマキリって、まんまアクア・トトの水昆コーナーですねw ゲンゴロウも頑張って探せば見つけれるのかも。

佐渡市では「トキのエサ場の整備拡大を図るため、耕作放棄地や水田等をトキビオトープとして活用し、トキのエサとなる生き物の量が増えるよう維持管理する事業」を行う団体に補助金が交付されているそう。

ある地域における食物連鎖の頂点の消費者を保護することで、その地域の生態ピラミッドの下位にある動植物や広い面積の生物多様性・生態系をも「傘を広げるように」保護できる、というかせざるを得なくなるため、トキのような頂点捕食者は「アンブレラ種」と呼ばれるのだそう。安易に餌となる生物をばらまくのではなく、自然と定着してくれるような豊かな環境を整えるのが大事なんだな~と思いました。