きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2020/12/20 2020年を振りカエル!

スロープ名物・タゴガエルでございます。
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春、山を歩いてるとグォォォ……と岩の裂けめの奥の奥からくぐもった鳴き声が聞こえてくることがありますね。夏に渓流沿いの山道でも頻繁に会うかわいいカエルです。

おやこんなところ(木と砂利のスキマ)にも。
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かくれんぼの達人でもあります。

話変わるけど今日、水族館に来る前に超!超!久しぶりに山に行ってました。目的はタゴガエルの撮影です。
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ことし2020年、ナガレヒキガエルを始めて野外で観察したことで、「1年で岐阜県に生息する無尾目成体全種に会う」が達成できました。が!しかし!!いざ写真をまとめようとしたところ、なかったんです、、、そう…「タゴガエルの写真」が……!早春に何度か遭遇しているはずなのですが、頻繁に会うため、写真を撮っていなかったのです。というわけでやっと仕事が落ち着いた本日撮影しに行って来ました。居るべきところにちゃんと居てくれて助かったよ。。。

夏も撮れないかな~と探してはいたのですが、ことし行ったところが新規のフィールドだったこともあって会えませんでした。タゴガエル、個人的に一番探しやすいのは冬の冬眠時期だと思います。渓流の、そんなに狭くなく急でもない河畔の、水深が2~3cmくらいで流れが割とあるところの石をそーっとめくると…
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こんな感じで越冬しているタゴガエルに出会えます。この写真のタゴ、ナガレタゴみたいに少し皮膚がたるんでいますね。こんなに水にドップリ浸かって呼吸は大丈夫なの!?と思ってしまいますが、新鮮な酸素をタップリ含んだ流水の中だと大丈夫なんでしょうね、きっと。めくり続けていると、段々と「ここいそうだな…」という箇所がわかってきて面白いです。ただしカエルを傷付けてしまうかもしれないので石はなるべく両手でそーっと持ち上げること、なるべく起こさないことに気を付けています(逆にめくり難そうな石、撮影難しそうな位置取りの石は、居そうでも避けます)。タゴガエル、みんな水中で越冬するわけではないので、陸上の石の下にも居ます。でも個人的には川の方が見つけやすい。

というわけで「2020年野外で出会った岐阜県に生息するカエル成体15種」です。ドン。
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ウシガエル(最下段右端)以外は「全種常設展示水槽で観察できます」!!!!!!…って、やっぱりすごいな~~~アクア・トト