きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2022/12/9 希少魚コーナーに新展開!

3F希少魚コーナーに新しい仲間が加わったようです。


スナヤツメ北方種 Lethenteron.sp です。
アゴの骨がない原始的な特徴をもつ魚類」とのこと。無顎類とか、その形状から円口類とも呼ばれるみたいです。結構衝撃的なビジュアルなので、展示水槽で観察出来たらまたいずれ。

ポケット水槽に展示されてました。観察しやすい。

2匹居るようです。

大きい方は成体ですね。7つのエラ孔と、本当の目を合わせて8つ目があるみたいだから「八目(ヤツメ)」の名を持つようです。

環境省レッドリストで絶滅危惧II類、岐阜県レッドデータブックでは絶滅危惧II類。「中山間部から山地にかけて」分布する南方種はいっこ下の準絶滅危惧。北方種は「平野部の湧水のある小河川」に分布しているらしい。ちなみに開館当初(かな)はここ希少魚水槽に展示されていたらしく、そのときはまだ分類的にはスナヤツメは1種だったようです。北方種が分かれて絶滅危惧II類になった感じなのかな。

成体より一回り小さい方。おやっ、目がありませんぞ。

これはアンモシーテスと呼ばれる幼生の状態で、「3年間の幼生期を経て秋に成魚に変態」→「春に砂利底で繁殖した後に一生を終えます」とのこと。成体になると開眼するんですね。色々ヘn……面白い魚ですね。

そういえばちょうど今年の春、ヤマアカの産卵場所を観察しているときに偶然スナヤツメが現れてビックリしました。野外で観察するの初めて。

ちょうど繁殖シーズンだったようです。生息域から推察するに、恐らく南方種。