きょうのアクアトト

世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふウォッチャー。週に一度はアクアトト。

2022/7/22 企画展「ココがちがうんです!~生き物の見分けは難しい!?~」

スタートから約1週間経ちました。

「見分け」がテーマの新企画展「ココがちがうんです!~生き物の見分けは難しい!?~」。

「難しい!?」と疑問形になっていますが(アクア・トトあるある)、実際「生きものの見分け」は難しいと感じることが多いですよね。水族館に通い初めて最初は、混泳している水槽はどれがなんなのか、種名板があってもほとんどわからず。繰り返し観察してようやく見分けられるようになって、意気揚々とフィールドに出るとあら不思議!典型的なやつ以外全然わからないw 個人的には「少しわかる…」とようやく小声で言えるようになったのは、この辺りに生息する両生類くらいです。旧カスミ系のサンショウウオなんかは、生息地情報なしに全国から集められても全然見分けられない自信があります。

ですが安心してください、今回は岐阜県に生息する生き物が中心だそう。企画展だけどタグが増えなくて嬉しいな…。

では今回も生体だけ先に全部紹介しておきましょう。ネタバレ回避の方はここまでで。単種展示になっている水槽の生体は、個別に種名を挙げておきます(迷わないと思うので…)。混在している水槽については現地の解説を見てぜひ種同定を。

まずは常設でもお馴染み、こちらヌマガエルと、


ツチガエルです。常設では違う水槽に居るのであまり違いを意識して見ている方はいらっしゃらないかもですが、両方が混在している田んぼは結構あり、見分けが必要な場面も大いにあると思われます。後述する「見つけて検索!カエルフィールドガイド」によりますと本来生息していなかった関東地方にも近年ヌマガエルが急速に広がりつつあり、混在する田んぼは拡大しているようです。

よく言われるお腹の色は捕獲してひっくり返さないとわからないので、きょうトト的には後頭部の両目をつなぐV字模様の有無だ!とずっと言い続けているのですが、これ言ってる人には今まであったことないですw 例外見たことないので確実だと思うんだけどな~。あとよく言われるツチガエルの臭いも「わかる」人と「わからない」人で感受性の違いがあるような気がする…。ちなみにきょうトトはかなり頑張りましたが「わかりませんでした」。

ちなみにスタート前日のツチガエルの様子です。

……余裕ですね!!!!

では早速見分けに挑戦してみませう。


…と言いながら写真撮ってくるの忘れました……。すみませんスタート前日の写真です。

こちらは常設展示でも混在していますね。ベンケイガニクロベンケイガニです。「ココが違う」ポイントを参考に、レッツトライ。

続きまして岐阜県で見られる魚コーナーです。


こちらは混泳水槽。

ヌマムツカワムツがいます。今は成魚ならぱっと見でわかるようになりましたが最初は全然わからなかった笑 

続きまして、ツチフキゼゼラの水槽です。

ツチフキは最近まで長らく希少魚コーナーに展示されてましたがカワアナゴと選手交代になりましたね。久々にじっくり観察するチャンスです。

お隣りはハゼてんこもり水槽です。何匹入ってるのw

カワヨシノボリトウヨシノボリシマヨシノボリトウカイヨシノボリゴクラクハゼの5種。シマヨシ合ってるかな。トウカイヨシノボリとゴクラクハゼが同じ環境にいることもなかなかなさそうですが、見分けの楽しい水槽となっております。

こちらは個別の水槽。

イトモロコと、

デメモロコ


コウライモロコを見比べれる仕様となっております。

水族館通い続けて10年ですが、イトとデメはここにきて初めてなるほどなぉ……と学びを得ました。やはり素人が漠然と見ていても気づかないものですね。

続きましては「見分けられない見分け」の水槽。

タゴガエルと、

ネバタゴガエルです。ネバタゴガエルは岐阜県産かな。

「外見では見分けられない」そうなので、違いがあってもそれは個体差ということで。また解説も読んでみてください。

このコーナーの締めはドジョウクイズです。

見分けポイントをよく読んで、真ん中の水槽に居るのはどのドジョウか当ててみましょう!

さてなんでしょう。

今日一緒だったきょうトト家の13さいは生きものノンケに近いですが、見事一発で当ててました。

あちこちに埋もれてて、可愛かったです。

常設では見……………いえなんでもないです。

ラストは「ほかの県の魚たち」。岐阜県には生息していないけど見分けが難しい魚の仲間と、かつては1種とされていたけれど別種に分かれた(つまりよく似ている)魚。


カマツカと、


ナガレカマツカ


そしてお初にお目にかかります、スナゴカマツカの3種。

カマツカとナガレカマツカはこんな風に隣り合わせで展示されるの初めてなので、見比べが捗りますね。スナゴカマツカは東日本に生息しているらしいですが、カマツカの移入が確認されているとのこと。

最後の生体はメダカです。キタノメダカと、


ミナミメダカ

去年もピックアップ水槽で比較展示ありましたね。メダカにせよカマツカにせよ、分かれてみてここが違うんだよ~と聞けばなるほど…とは思いますが、形態的な(或いは鳴き声の?)違いに最初に気付いた人ってやっぱりすごいですね。サンショウウオも分かれまくりで、もう全然追えていない感が凄いですorz

さてさて見分けと言えば図鑑。

トトラボでは職員さんオススメの図鑑がコメントと共に紹介されています。

カエルの「見分け」に関してはこちらの「見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド」が超オススメです。コンパクトですが内容は特濃です。きょうトトもとてもお世話になっています。

企画展開催中は公式ショップFISHTANKさんでお取扱いされてますので、日本産のカエルの見分けを極めたい方は是非!