2023/5/25 岐阜に住む水生昆虫
さて本日は遂にリニューアルされた水生昆虫コーナーを見に馳せ参じた訳だが。
某SNSでネタバレ喰らわないように頑張ったけどまあ無理だったのでおおよその感じは把握していたんだけどいやこれはかなりの大工事…!
銀文字(コーナータイトルのこと)の「水田や用水路の生きもの」はなくなって(まあそもそも田んぼ水槽の方にもあったので被ってはいた)、「岐阜にすむ水生昆虫」のパネルが導入部に掲出されました。より強く「水生昆虫コーナーですよ!」と宣言された感じかな。
水生昆虫というとゲンゴロウやコオイムシなど幼虫期・成虫期のどちらも水の中で過ごすいわゆる「真水生」種が頭に浮かぶわけですが、トンボやカワゲラ、ホタルなど生活史の中の一時期でも水中生活をするものをひっくるめて水生昆虫と称するようです。岐阜県では190種以上の真水生種が確認されているとのこと。
解説パネルの下には樹脂封入標本の展示が。こちらはキベリマメゲンゴロウ。
つい先日(といっても去年か)「川の流れのある場所でみられる水生昆虫」のテーマでピックアップされていましたね。
クロズマメゲンゴロウ。あっこれ聞いたことあるぞ…。
記事化はしていませんが、2013年2月のマンスリー水槽(企画展の手前のスペースに、今でいうテーマ水槽的な月替わりのイベント水槽があった)で一度登場しています。節分がテーマで、「豆」役。
キベリクロヒメゲンゴロウです。これは初登場かな。
クロヒメゲンゴロウ属4種の中の1種で、翅の外縁の黄色い縁取りが特徴。
ヒメゲンゴロウです。こちらは何回か、いわゆるピックアップ水槽に登場していますね。
標本ではわかりにくいですが、上翅の模様が大変に美しいです。後でもう一度出てきます。
みんな大好きハイイロゲンゴロウです。日本でいちばん普通種なゲンゴロウではないかな。
こちらもピックアップ水槽の3回目に紹介されていました。標本だとよくわかりませんが、こちらも大変特徴的できょうトトですら見間違えることのない斑紋、そして水質とか全然きにしないタイプの子で親しみやすい種ですね。
シマゲンゴロウです。こちらは初出かな。
図鑑をパラパラするとシマゲンゴロウ属はとにかくド派手な印象ですね。なかでもこの縞ゲンゴロウは単純明快な大柄が際立って印象的。
コシマゲンゴロウです。ヒメゲンゴロウと共に、ピックアップに2回登場。
シマゲンゴロウと同じシマゲンゴロウ属。こちらも大変美しいです。
こちらもピックアップの常連、クロゲンゴロウ。
標本だと透過光の影響もあって真っ黒に見えますが、まあ生きているときの姿を見て欲しい。後で出てきます。
ゲンゴロウです。デカい!笑
こちらも生体展示は続投です。後ほど。
ゲンゴロウ科ゾーン過ぎまして。オナガミズスマシです。
こちらの標本だとお腹側に丸まってるのかな?鋭く尖った腹部が特徴。みなさんミズスマシ実際見たことありますか…きょうトトは童謡でその名を聞いたことがあったぐらいなんですが、数年前に渓流で初めて見て、余りの意味の分からなさにパニックになりそうでしたよ…あの素早さ。最初は生きものが泳いでるとはわからず、次々湧く波紋はなにかの超常現象かとさえ思いました(後でSNSでそれはミズスマシでは?と言われまたビックリ)
ガムシです。あっ、えっ、ガムシ!?これがガムシなんだ…!
ヒメガムシは近所の田んぼで毎年たくさん見るのですが、ガムシは見たことないです。こちらも後で。
ここからカメムシの仲間になります。最初はコオイムシです。
コオイムシも近所の田んぼでたまに見かけます。割と普通種なのかも。
タガメです。
精密に絵を描く必要があったときに標本が欲しいな~と思ったことがありましたが、いわゆる特定第二種なので今では標本でも売買することができません。
マツモムシです。あっこれがマツモムシなんだ~。実は初見。
こちらも後で出てきます。
標本は以上14種。ですがまだ余白がたくさんあります。
恐らくこれから増えて行くのでしょう…!何と言っても190種ですからね。
さて生体展示です。何年も前から水生昆虫コーナーリニューアルの噂が流れていて、個人的にはアクアマリンいなわしろカワセミ水族館さんみたいなイメージで小水槽がズラーッと並ぶのかな、と思っていましたがそこはさすがの我らがすいぞっかん。
予想は完全に裏切られ、大水槽がドォォォォーーーン!!!!!!!!!
降り注ぐ自然光の元、縦横無尽にスイスイと泳ぎまくる水生昆虫たち!
これは良いですねぇ~~何時間でも眺めていられそう。水面にはマツモムシ、ゲンゴロウも楽しそうです。平和な世界。
クロゲンゴロウがリア充していました。
見てくださいこの美しい色合い!鳶色というか、エメラルドというか。見る角度で様々に表情が変わっていきます。
そして、ちょ、ま、、、、
待って待ってこれガムシ!?ガムシデカすぎん!?!?!?!
予習で標本見ていたにも関わらず、水槽内で本物の生きているガムシを見つけたときはそのデカさにぶっ飛びそうでした!
小型のガムシばっかり見ていたので先入観があったのかも知れませんね。そしてガムシ=真っ黒と思っていたのになにこれ!全然黒じゃないじゃんwww いや~~ちょっとガムシ舐めてました。謝ります。ごめんなさい。これは強烈に野外で観察したい欲が。いやでも居るのかな?こんなでかいのが??田んぼに?ため池とかかな???
奥には種ごとの小水槽もありました。
これまた植栽もっさりでステキなコーナー。
展示種はタガメと。
コ…コオイムシと。
タイ…コ…タイコウチ。タイコウチも残留です…!
メ…ゲ?
ヒメゲンゴロウです。解説がw読めないww
小水槽ならではの良さもあります。
間近でしっかり観察することができますね。ヒメゲンゴロウお美しい…。ピンピンの触角がかわいいです。
展示は二重になっていて、元気過ぎる植栽は奥に定植されています。水も濁らず入れ替えも容易そうで良いアイデアですね。
新しくなった水生昆虫コーナー、ぜひ見に来てください\(^^)/